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ヨーロッパでの宮脇方式の紹介について(3/3)世界経済フォーラムの動画のご紹介

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  宮脇方式の森づくりがヨーロッパで人気を集めていることを伝えるこの3回シリーズ。最後にお送りするのは世界経済フォーラムが作成した約1分半の動画です。この植樹方法の実績、有効性、それと未来への可能性について簡潔にまとめています。 https://www.facebook.com/worldeconomicforum/videos/358698271782485/ How to Share With Just Friends How to share with just friends. Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014

ヨーロッパでの宮脇方式の紹介について(2/3)世界経済フォーラムでの掲載

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 ヨーロッパで注目を集めている宮脇方式の森づくり。2回目の今回は、世界経済フォーラム(World Economic Forum, WEF)のホームページに掲載された記事をご紹介します。気候変動の切り札となるかもしれないと高く評価しています。元の記事はこちらのリンクからどうぞ。 https://www.weforum.org/agenda/2020/07/tiny-urban-forests-miyawaki-biodiversity-carbon-capture 世界経済フォーラムHP内記事 2020年7月3日 アレックス・ソーントン 生物多様性を押し上げ気候変動と闘うため、小さな都市林が植えられている 日本人の植物学者が1970年代に考案した方法により、小さなアーバン・フォレストをつくることが人気を集め、広がりを見せている。 テニスコートの広さ程度の場所でも、密植された森では生物多様性があふれている。 これは「宮脇方式」として知られており、林業用の植栽地にある木々よりも早く生長し、二酸化炭素をより多く吸収する。  森をつくるのに、どのくらいの場所が必要だろうか?  テニスコート数面以上が必要だと思った人には、もう一度考えてほしい。世界中の都市部にある小さい面積の土地に小さな森がどんどん生まれている。その多くは各地にある地元の団体によって植えられているが、採用しているのは日本の寺社に着想を得た方法なのだ。  やり方は至ってシンプルで、荒れた土地や使われなくなった場所に、その土地本来の木々を多種類植え、手を加えるのは最低限にして生長させる。この方法論を推進する者たちによると、地元の環境にぴったり合った複雑な生態系ができあがり、結果として生物多様性を改善し、早く生長し、二酸化炭素をより多く吸収する。   宮脇方式  これは日本の植物学者、宮脇昭氏の方法論に基づいている。日本の寺社や墓地周囲にある開発から守られた場所には、非常に多種類の原生植生が共存しており、強く多様性に富んだ生態系が作り上げられていることに宮脇氏は気づいた。日本の景観を覆う、木材生産のために植えられた針葉樹林とは対照的だった。  彼の研究は「宮脇方式」に発展した。土地本来の樹種で構成された森林が自然に生長できることを主眼とする方法論だ。宮脇方式でつくられた森はたった2

ヨーロッパでの宮脇方式の紹介について(1/3)ガーディアン紙での掲載

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 今、ヨーロッパで宮脇方式による森づくりが脚光を浴びています。オランダやフランスなどで生まれた植樹団体が音頭を取り、各地に小さな森をつくっているのです。3回に分けてお送りする、ヨーロッパにおける「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」、1回目は英国の「ガーディアン」紙に掲載された記事をご紹介します。元の記事はこちらのリンクからご覧いただけます。 https://www.theguardian.com/environment/2020/jun/13/fast-growing-mini-forests-spring-up-in-europe-to-aid-climate 英国「ガーディアン」紙 2020年6月13日 ハナ・ルイス 気候変動を緩和するため生長の速いミニ・フォレストがヨーロッパで次々と誕生  ――宮脇方式の森は他の森よりも植樹の密度が高く、生物多様性に富んでいるという  木々が密に植えられた小さい規模の森がヨーロッパ各地に生まれている。生物多様性を取り戻し、気候変動を止めることを目的としている。  こういった森は学校の校庭や道路脇に作られ、テニスコートほどの広さしかないものもある。日本の植物学者、宮脇昭の実績に基づいており、日本やマレーシアなどの国々でこのような森を彼は1,000以上作ってきている。  この植樹法を推し進める者たちによると、小さな森は従来の方法で植えられた森よりも10倍速く生長し、密度は30倍になり、生物多様性は100倍になる。土地本来の木を1平米につき3本植えるという密植がこれを可能にしている。多様な樹種――理想的には30種以上――の木を植えることが望ましく、これによって自然林の多層構造が再現される。  このような生態系は気候変動の目標を達成するためのカギを握るものだと科学者たちは言う。単一林よりも自然林のほうが二酸化炭素を40倍も吸収することができると推測している。森林が自力で再生するのに70数年かかるのに対して、宮脇方式で作られた森ははるかに短い時間で土地が再生できるように設計されている。  「これは素晴らしい活動です」と、野生生物学者のエリック・ダイナスタインは言う。彼は最近、多大な被害をもたらす気候変動を回避するためには地表上にある自然の半分を保護するか管理するべきだという論文を共同執筆したばかりである。「

山田養蜂場 中国昆明市西山荒廃地20,000本植樹

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団体名 山田養蜂場、昆明市西山林場、横浜市立大学、江蘇師範大学、雲南省杨善洲绿化基金会 実施日 2020/07/06~2020/07/10 実施場所 中華人民共和国雲南省昆明市西山 北緯25°2′53″東経102°37′15″  海抜2170m付近 参加人数 40~100 植樹本数 20000 植樹樹種 フランチェティカシ、アラカシモドキ、ユンナンナラ、ウンナンザクラ、カワナシ、ニュウジンティアオ(Dichotomanthes)、ピラカンタの7種 指導者の参加 藤原一繪による現場工事、植樹準備、植樹方法指導書をもとに、江蘇師範大学 尤海梅准教授が中国語に翻訳し、現場で指導しました。 実施内容・イベント 植樹地は、眼前に雲南省最大の湖「滇池」を見渡せる標高2,200mの急斜面です。もとはユーカリ植林地でしたが、油分が多いことと乾燥のため頻繁な山火事により荒廃した急斜面がひろがっています。そこで宮脇方式植樹の特徴である密植・混植によって常緑広葉樹林を大きく育て作ることが山火事を防ぐことにつながるため、斜面にテラスを形成して、西山林場で育成した苗木を、5年計画の第1年度として20,000本植樹しました。18人のメンバーが片道30分かけて人力で何回も苗木を運び上げて植樹を行わなければならない場所ですがが、最終日には、西山林場の職員のほか、雲南省杨善洲绿化基金会、雲南省林草局や昆明市林草局の職員ボランティアも参加し、100人で急斜面に植樹しました。 特記事項 山田養蜂場では、毎年行っている海外社員研修を兼ねたボランティア植樹旅行を5月中国および7月ネパールで行っています。2020年より雲南省昆明市の本対象地における5年プロジェクトが始まりましたが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大のため2020年は中止にせざるを得ず、中国人だけによる20,000本植栽が行われました。5年間で、本荒廃地に常緑広葉樹林を再生し、緑の山で山火事を停止させる予定です。 担当者連絡先 江蘇師範大学 尤 海梅准教授 6020030138@jsnu.edu.cn 山田養蜂場GROUP、株式会社 山田養蜂場 文化広報室兼東京事務所 滝口 一雄 ℡0868(54)1906(ダイヤルイン)  kt2040@yamada-bee.com